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茶の湯だより

真葛焼 七代宮川香齋襲名記念茶陶展を訪ねて

先日、日本橋三越で開催された、真葛焼 七代宮川香齋襲名記念茶陶展に伺いました。

会場には、真葛焼を代表するワラ灰釉の茶碗をはじめ、水指、香炉、茶入など、さまざまな茶陶が並んでいました。どの作品も素晴らしく、なかでも超絶技巧ともいえる細やかな技が施された水指や香炉には、思わず足を止めて見入ってしまいました。また、新たに挑戦された仁清写しの茶入も素敵でした。

作品に込められたもの

この日は、宮川さんご本人から作品についてのお話を伺いながら、ゆっくりと鑑賞することができました。

お話を伺うなかで、先人から受け継いだ技術や思いを大切にしながら、そこにとどまることなく新しい作品に挑戦している様子が感じられました。ただ昔のものをそのまま守るのではく、長い年月をかけて培われてきた技術や精神を受け継ぎ、その上に自分自身の感性や挑戦を重ねていく。そうして初めて、伝統は次の時代へと受け継がれていくのだと感じました。

懸釜の一服

会場では、表千家陽影会の懸釜の相伴にも預かりました。

美味しいお茶とお菓子をいただきながら、実際に茶碗や道具に触れて茶の湯の時間を楽しむことができました。

展示された作品を鑑賞するだけでなく、茶席で実際にお茶をいただくことで、茶道具が単なる鑑賞の対象ではなく、一服のお茶のために生きる道具であることを改めて感じます。

また、この席では、珍しい即中斎宗匠の茶杓、銘「真葛」も初めて拝見することができました。宮川さんのお父様の代にいただいたものだそうです。真葛焼の歴史と現在を感じる展覧会で、このような道具との出会いがあったことも嬉しいことでした。

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